株式会社あきぎんキャピタルパートナーズ(代表取締役 石川 聡)と株式会社秋田銀行(頭取 芦田 晃輔)は、あきぎんNEXT投資事業有限責任組合(通称:あきぎんNEXTファンド)を通じて、イーストブリッジリニューアブル株式会社(代表取締役 植木圭紀)に投資実行したことをお知らせいたします。本ファンドによる投資実行は、本件が第12号となります。秋田銀行グループでは、本ファンドからの成長資金の供給を通じて、秋田の地域資源を活かした新たなビジネスに挑戦する企業を積極的に支援し、地域社会の持続的な成長に貢献してまいります。
1 イーストブリッジリニューアブル株式会社について
当社は、欧州地域において着床式・浮体式洋上風力発電事業に携わった経験を持つ植木代表が2020年に秋田県秋田市で設立した洋上風力発電事業向けのコンサルティング会社です。当社は、NEDOグリーンイノベーション基金事業(以下、「GI基金」という。)の採択を受け、国内外のパートナー企業とともに、特殊工事船に関する研究開発を実施し、将来的には風車据付・メンテナンス支援船 SOV(注1)、海底ケーブル敷設船 CLV(注2)の設計・建造・所有・操業を含めた用船事業の実現を目指しています。 SOVおよびCLVは、今後の国内やアジアにおける洋上風力発電の導入拡大にともない大きな需要が見込まれています。欧州の実績から、SOVおよびCLVを導入することで、発電量の最大化や建設・O&Mコストの削減など、国内洋上風力発電事業の経済性を抜本的に改善できる可能性があると期待されています。
(注)1 SOV(Service Operation Vessel):風車建設・メンテナンス専用船

- 〇洋上風力発電事業における基礎工事、海底ケーブル敷設、風車据付などの作業実施に際し、洋上風力発電設備へ作業員を移乗するための特殊工事船(乗船者数:約130人、全長:約90m、載貨重量トン:約2,300t)
- 〇SOVのコンセプト設計は、GI基金に基づき、EBR、BSO(注3)、東京汽船株式会社が研究開発作業を実施しました。(ノルウェー造船大手であるUlstein Groupが設計協力)
- 〇大型のギャングウェイ(洋上風力発電設備へ作業員を移乗するための可動式通路)を備えており、海象条件が厳しい冬季において有義波高が3.0m以上でも90%以上の風車アクセス率が期待できます。
- 〇SOVの導入により、洋上作業員の安全性確保、作業負荷の大幅な軽減がはかられるとともに、年間を通じて安定した工事・運転保守体制の整備を進めることができます。
(注)2 CLV(Cable Laying Vessel):海底ケーブル敷設専用船

- 〇洋上風力発電事業における風車と洋上変電所を接続するケーブル、風車と陸の間のケーブル、直流送電線のような長距離・大水深における海底ケーブルなどの敷設作業を実施するための特殊工事船(乗船者数:約90人、全長:約130m、載貨重量トン:約12,000t)
- 〇CLVのコンセプト設計は、GI基金に基づき、EBR、BSO、東京汽船株式会社、古河電気工業株式会社が研究開発作業を実施しました。(Ulstein Groupが設計協力)
- 〇従来の海底ケーブル敷設船と比較し、安定性・作業性に優れています。
- 〇大型宿泊設備が備わっており24時間作業できるため、大幅な工程短縮が期待できます。
(注)3 BSO(Bernhard Schulte Offshore GmBH):ドイツ最大の船舶マネージメント会社である Bernhard Schulteグループ(従業員約27千人・世界で650隻以上の船舶操業実績)の100%子会社。現在、SOVを4隻保有・操業中、3隻追加建造中
2 出資先の概要
会 社 名 | イーストブリッジリニューアブル株式会社 (East Bridge Renewable Co., Ltd. 略称:EBR) |
住 所 | 秋田市中通二丁目1番36号 |
事業内容 | 洋上風力発電事業向けコンサルティング事業 洋上風力発電事業向け特殊工事船の用船事業 |
代 表 者 | 植木 圭紀 |
3 出資内容
出 資 日 | 2025年7月11日(金) |
出資形態 | 第三者割当による株式の引受け |
出資金額 | 非公表 |