株式会社あきぎんキャピタルパートナーズ(代表取締役 石川 聡)と株式会社秋田銀行(頭取 芦田 晃輔)は、秋田市中小企業振興2号投資事業有限責任組合(通称:秋田市『未来応援』2号ファンド)を通じて、Cranebio株式会社(代表取締役 山本 大輔)に投資実行したことをお知らせいたします。本ファンドによる投資実行は、本件が第2号となります。本件は、「次世代ヘルスケア産業活性化ファンド(注1)」および「THVP-2号投資事業有限責任組合 (注2)」との共同投資案件であり、総額3.9億円の資金調達を支援いたしました。秋田グループでは、本ファンドからの成長資金の供給を通じて、地域課題の解決および県内経済の持続可能な発展に貢献してまいります。

(注)1  次世代ヘルスケア産業活性化ファンドは、株式会社地域経済活性化支援機構と株式会社AGSコンサルティングが共同で運営する地域ヘルスケア産業活性化基盤株式会社を無限責任組合員として、地域における次世代の医療や、ヘルスケア産業基盤の構築ならびに雇用創出などに貢献する企業への投資を通じた地域経済の活性化を支援するファンドです。

(注)2  THVP-2号投資事業有限責任組合は、東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社を無限責任組合員として、秋田大学をはじめ、東北6県および新潟県の国立大学等の研究成果を事業化するベンチャー企業への投資・育成を通じた新産業創出支援に取り組むファンドです。

1 Cranebio株式会社について

 Cranebio株式会社は、フェムテック製品の開発とDNAオリガミ(注)技術を用いた迅速検査キットの開発を手掛ける企業であり、高精度で安価、かつ、デバイスレスの製品を通じて、女性特有の健康課題を解決することを目指しています。フェムテック製品を開発するフェミニンテスター事業では、ユニ・チャーム株式会社と共同研究開発を行い、その開発検証を応用した製品として、2023年に生理用品ブランド ソフィの「妊活タイミングをチェックできるおりものシート」を販売開始しました。DNAオリガミ技術を用いた迅速検査キットの開発については、一般のウイルス検査で要求される精度を保持し、簡便性および迅速性を兼ね備えた次世代のセルフ検査方法を開発し今後の社会実装を予定しております。

(注)  DNAオリガミ:約数百の原子からなる構造物の形成手法の一つであり、DNAを折り畳み任意の構造体を形成する技術

2 ビジネスモデル

3 当社製品

4 投資経緯

 Cranebio株式会社は、2021年より秋田市に研究開発・製造拠点を構え、ユニ・チャーム株式会社などに検査キットを供給しています。2022年からは秋田大学 大学院医学系研究科 産婦人科の寺田幸弘教授と貧血に関する共同研究を実施し、今後も新たなバイオマーカー探索に関する基礎研究を行っていく予定にあります。また、2026年度には秋田研究開発・製造拠点の拡張と併せて、本社機能の一部を秋田市へ移転することを計画しております。秋田市を中心とした研究開発や人材採用などを積極的に進めるにあたり、 秋田銀行グループへエクイティ調達について相談があり、共同投資先を探索した結果、このたび次世代ヘルスケア産業活性化ファンド、THVP-2号投資事業有限責任組合とともに、ファンドの出資を通じて、同社の事業拡大を支援するに至りました。

5 出資先の概要

投資先名Cranebio株式会社
代 表 者山本 大輔
住   所(本店所在地)東京都台東区上野3-2-2
(秋田研究開発・製造拠点)秋田県秋田市飯島穀丁大谷地257番地
(大阪研究開発・製造拠点)大阪府吹田市千里山東3-10-1(関西大学内)
事業内容フェミニンテスター事業、DNAオリガミ事業

6 出資内容

出 資 日2025年7月31日(木)
出資形態第三者割当による株式の引受け
投資金額30百万円